![]() 全景 右手より入り口。 |
ユニークな絵たち こじんまりとした建物に、ユニークな絵が待っています。 篁牛人(たかむら ぎゅうじん)は、こころに抱いたあこがれをもとに、モダンで精妙な作品を残した画家です。 郷土の作家というと、古いというイメージがありますが、牛人は、地方や、時代のワクを軽々と突き抜けた画家です。 雄大な作品 1974年に、東京池袋西部で大規模な作品展が開かれるなど、全国的にも著名です。1989年には、富山県近代美術館が、初の富山の作家展として取り上げました。 水墨画でありながら、明るく、斬新でモダン。 雄大な構図でありながら軽妙、洒脱。 富山県近代美術館の大きな空間を、とりこむようにさえ思えた雄大な作品群に圧倒される思いがしました。 あふれる美の魅力 篁牛人は、三つの点から魅力があります。 空間の大きさ 一つめは、墨を乾かした筆による、グラデーションの美しさと線描の鮮やかさがつくる空間の大きさです。 伸びやかに描かれた線は、一本としてゆらぐことがありません。 題材が呼ぶ共感 二つ目は、題材の特徴です。中国の故事や日本の昔話に多くを求めています。 聖書やユダヤ説話の説話を描くシャガールのように、日本人の魂に根を下ろした物語を題材としています。 南方戦線に従軍した体験をもとに描かれた色彩画には、大陸のおおらかな暮らしへの共感をみてとれます。 不遇からの飛翔 三つめは、先端を走るがゆえに長らく認められなかったことです。 戦後間もなく開いた個展がほとんど評価されなかったため、十数年間、意にまかせない日々を送ったと伝えられています。その期間を経て、線はますます研ぎ澄まされ、空間の美がより豊かになったように感じます。 その後、よき支援者を得て、晴明な境地に飛翔し、見事な作品世界をつくりあげました。 現在、その多くを富山市篁牛人美術館(民俗民芸村)で見ることができます。 小ぶりの空間の中で、大作が少し、きゅうくつに見えるのは残念ですが、より身近に楽しむことができます。 時々訪れると、鮮やかな線描や、翳りが生む豊かな空間に目をまかせ、うっとりとした時間が過ぎます。 |
![]() エントランス右、機械室に牛人のだまし絵が笑っています。 思わず、笑いかえします。 |
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![]() エントランスからギャラリーへ |
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![]() ラセン階段を上り、二階の展示室。左上の丸窓がアクセント |
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